message
06
認知症認定看護師

▶ 入職したきっかけは
済生会が公的病院であることに魅力を感じ、学校を卒業次第、入職しました。
すぐ実感したのは、職場の雰囲気が良かったこと。
入職して23年になりますが、ステキな先輩・後輩に囲まれて、楽しく、充実した日々を過ごすことができました。
▶ 認知症の認定看護師になろうと思ったきっかけは?
せん妄が激しい患者さんの看護で、お薬に頼ることが多く、結果として、体力がかなり落ちてしまうことがありました。
せん妄でも、患者さんの体力が落ちない方法があるのではないか、と感じたことがきっかけです。
▶ 認定看護師の勉強はどうでした?
4月、Eラーニングから始まり、8月からは次の年の3月まで東京での集合研修がありました。
1年間は、朝起きてから夜寝るまで、夢の中でも認知症のことを考えるぐらい勉強しました。こんなに勉強したのは生れてはじめてです笑
▶ 1年間を振り返っていかがですか?
以前は、自分目線で認知症の患者さんに接していたと思います。
認知症を学ぶ中で、患者さんの目線にたった看護の大切さを学びました。
例えば、認知症の患者さんがふらついている時など、以前はそれを何とかして抑えようと思いましたが、そうではなく、どうしてそのような行動になるかを考えるようになりました。
行動には、理由があります。その理由を言葉にすることが難しい患者さんもいます。トイレに行きたい、探し物をしている、家族が心配だ、それを読み取るように努力しています。
▶ 奥が深いですね
本人の人生の中で、大切にしてきたことやものなどが分かれば、解決につながることがあります。
ご家族やご本人から、丁寧にお話を聞くことを重ねていくことを心がけています。
▶ 抱負について
認知症は目に見えて良くなるものではありません。認知症の人に関わる全ての人の対応が変わることで、患者さんも変化していくと思います。
実際、病棟ではスタッフ全員が協力することで、徐々に成果が見えてきた事例もありました。
また、いつになるのかはわかりませんが、院内デイケアができたらいいなぁ、と思っています。
(制作者Xより) 認知症への熱い想いを語るSさん。愛犬のチワワと旅行するのが楽しみだそうです。筋金入りの愛犬家である制作者と愛犬自慢に花が咲きました笑