
令和6年度 済生会福島総合病院情報の公表
病院指標
医療の質指標
■ 年齢階級別退院患者数
定義
・令和6年度に当院を退院された患者さんを10歳刻みで年齢階級別に集計しています。
・年齢は入院時の年齢です。
・90歳以上を1つの階級として集計しています。
◇高齢化の影響もあり60歳以上の患者さんが多く、全体の約87%を示しています。
地域の幅広い年齢層の患者さんを多く受け入れており、地域密着型の医療提供に努めています。
70歳以上の疾患構造は、肺炎、心臓疾患等が多くを占めています。
■ 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
糖尿病内科
定義
・診療科別に上位5位を示しています。
・10未満の数値の場合は、-(ハイフン)と置き換えてホームページに掲載します。
◇糖尿病と診断されたばかりで治療方針が定まらない方、治療中で血糖コントロールがうまくいかない方、
進行した合併症をお持ちの方を中心に診療しています。
◇1型糖尿病の治療全般に対応しています。インスリンポンプの管理も可能です。
◇高血糖による症状が強い方、糖尿病に感染症などの病気を合併して状態が悪化した方の入院治療を行います。
◇当院では医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師および社会福祉士からなる糖尿病療養指導チームによる教育入院に力を入れています。
◇高齢糖尿病患者さんの生活全般を含めた調整も行っています。
◇内分泌専門医がおります。下垂体、副腎、甲状腺などの内分泌疾患にも対応可能です。
循環器内科
◇狭心症、心筋梗塞、心不全に対し、医師3名が随時24時間体制で受け入れを行っております。
◇地域の医療機関と連携を行い、心疾患の治療を行っております。
◇医師、看護師、コメディカル(薬剤師、管理栄養師、理学療法士等)が一緒に治療支援を行います。
呼吸器内科
◇当院は、呼吸器疾患について、専門の医師6名で診療にあたっています。
◇上記に「肺の悪性腫瘍」が2つ表示されていますが、一番上段の悪性患者数は肺悪性腫瘍疑いによる検査入院となった患者数、四段目は癌治療(化学療法を除く)による入院となった患者数を示しています。
◇肺悪性腫瘍の治療も多く、外来や入院での化学療法治療も行っています。
◇検診受診後の精密検査については、1泊2日の気管支鏡検査を多数手がけています。
◇睡眠時無呼吸症候群の診療も行っています。
消化器内科
◇当科では、一般的な消化器疾患を扱うとともに、大腸疾患(炎症性腸疾患など)や胆膵疾患に力を入れて取り組んでいます。
◇また、福島県立医科大学消化器内科と診断・治療面でスムーズな連携が可能で、同大学での高度医療の窓口機能も有しています。
外科
◇当院外科では大腸癌患者さんの抗癌剤治療の多くを、2週間毎に3泊4日の入院にて行っています。
◇入院患者数は、これらの延べ人数を集計していることが反映されています。
耳鼻咽喉科
◇扁桃腺疾患が多くなっています。
◇幅広い年齢層に対応し、めまいや突発性難聴や顔面神経麻痺の患者さんの診察も多く行っています。
泌尿器科
◇膀胱腫瘍疾患をはじめ、腎臓または尿路感染症の診療を行っています。また、血液透析の患者さんも多く治療を行っています。
◇前立腺生検検査も年間26件実施し、継続的な治療が必要な場合にも対応しています。
◇腎機能低下例の癌症例にも、積極的に抗癌剤を使用しています。
■ 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
定義
・5大癌の初発のUICC病期分類別、および再発に分けて集計をしています。
・集計されている患者数は、期間内の退院延べ人数となっています。
・10未満の数値の場合は、-(ハイフン)と置き換えてホームページに掲載します。
・「Stage0」は、集計対象外となっています。
◇大腸癌のStageⅣ(肺転移・肝転移・リンパ節転移等)が多いのは、これらに対する抗癌剤治療の多くを入院にて行っているためです。
◇肺癌については、早期は福島県立医科大学附属病院等の呼吸器外科へ紹介しています。
進行癌については、化学療法を中心に治療を行っています。
◇各診療ガイドラインに沿って、専門の医師が患者さんと相談しながら最善の治療に努めています。
■ 成人市中肺炎の重症度別患者数等
定義
・市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎です。
・令和6年度に集計した15歳以上の退院患者さんです。
◇成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)による重症度分類を用いて集計を行っています。
◇当院では、肺炎治療は最も多い疾患となり、昨年度の成人市中肺炎は150件でした。
◇70歳以上の高齢の患者さんが約7割を占める為、平均在院日数も長めになります。
◇早期退院に向けて支援に努めています。
■ 脳梗塞の患者数等
定義
・最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードが上記に該当した患者さんを集計しています。
・10未満の数値の場合は、-(ハイフン)と置き換えてホームページに掲載します。
◇脳梗塞疾患の患者さんは、3日以内の発症は4人、平均年齢は92歳、平均在院日数は29日でした。
3日以降の発症は1人、平均年齢は85歳、平均在院日数は63日でした。
■ 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
循環器内科
定義
・診療科別に上位5位を示しています。
・10未満の数値の場合は、-(ハイフン)と置き換えてホームページに掲載します。
◇虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈ステント留置術を数多く行っています。
昨年度は、冠動脈疾患に対して63人の治療を行いました。
◇マルチスライスCTや血管造影装置を用いて最先端の治療を提供しています。
消化器内科
◇大腸ポリープ切除術は、二次検診後の治療が必要な患者さんが多く、昨年は155例実施してい ます。
◇大腸悪性狭窄(大腸癌等)に対するステント療法についても行っております。
◇総胆管結石に対する内視鏡治療や悪性胆石狭窄に対するステント療法にも積極的に取り組んでいます。
◇福島県立医科大学内視鏡診療部と連携して内視鏡治療を行う体制をとっています。
外科
◇当院外科では、
①鼠径ヘルニア手術を原則 3泊4日の入院、硬膜外麻酔下にて行っております。
②胃癌・大腸癌を中心に癌の手術を実施しています。特に大腸癌手術が多く、早期癌に対しては腹腔鏡下手術、進行癌に対しては開腹手術を原則としています。
③胆石症に対しては、腹腔鏡下手術を多く行っています。
耳鼻咽喉科
◇扁桃摘出術や副鼻腔の手術を行っています。また、中耳炎等に関する鼓膜チューブ挿入術も行っています。
泌尿器科
◇膀胱内にある腫瘍を内視鏡下で切除する経尿道的手術を行っています。また、前立腺肥大の手術も内視鏡下で行っています。
◇その他、血液透析の方にはシャント造設術、腎腫瘍等に対して腹腔鏡下にて腎臓摘出術を行っています。
■ その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
定義
・最も医療資源を投入した傷病名が上記疾患に該当した患者さんを集計しています。
・10未満の数値の場合は、-(ハイフン)と置き換えてホームページに掲載します。
◇播種性血管内凝固症候群は9人、発生率は0.32%でした。
◇敗血症の患者さんは15人、発生率は0.48%でした。
◇手術・処置等の合併症は、左医原性気胸 1件、右医原性気胸 1件、カテーテル感染症 1件、
虫垂術後創部感染 1件、食道吻合部狭窄 1件、植込型カテーテルポート破損 1件、
植込型除細動器植え込み後感染の疑い 1件、移植人工血管感染 1件、造影剤ショック 1件でした。
◇当院では、手術や処置などを行う際には合併症を起こさないよう細心の注意を払い施行しています。
起こり得る合併症については、事前に可能な限り患者さんに説明を行った上で、同意をいただくよう努めています。
■ リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症の予防対策として、全入院患者に対しスクリーニングをかけ、対象となる方の抽出を行っており、手術以外の内科的疾患の患者に対しても漏れなく対策を取っております。
■ 血液培養2セット実施率
昨年度は世界的な血液ボトルの供給不足が発生したことにより一昨年度よりは実施率が低下しましたが、院内ASTチームによる啓蒙活動により、血液培養の2セット実施率は以前の数値に戻りつつあります。
今後も引き続き血液培養2セットの習慣化を図っていきます。
■ 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
抗菌薬使用時の細菌培養実施率は上記の通りとなっております。
今後もASTチームによる研修会や委員会等を通し、必要性の周知を図っていきます。
■ 転倒・転落発生率
地域的に高齢者が多く、入院において転倒や転落が発生してしまうケースがあります。
離床センサーやセンサーマットを使用する等、転倒・転落が発生しないよう医療安全管理室が中心となって対策を講じています。
■ 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
転倒転落リスクが高い患者さんに対し多職種で連携した適切な対応を行っており、インシデント影響度分類レベル3b以上の発生率は低い値で抑えられています。
引き続き対策を講じて、発生率の低値を維持してまいります。
■ 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
手術部位感染を予防するため、全身麻酔を実施する方に対し全件予防的抗菌薬投与を行っております。
手術を受ける患者の安全確保の為、今後も積極的に取り組んでいきます。
■ d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
認定看護師を中心に褥瘡リスクの評価を行い、個々の患者に合わせた対策を行っております。
また同看護師による院内研修会を開催し、褥瘡予防の重要性を職員に周知しています。
■ 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
65歳以上の入院患者へ早期における栄養アセスメントの実施を可能な限り実施しておりますが十分に行き届いていない状況です。質の高い医療を提供出来るよう、体制強化に努めております。
■ 身体的拘束の実施率
当院の身体的拘束の実施率は上記の通りです。
身体的拘束を最小限に抑えるた めの体制・環境作りを多職種で連携しながら行っています。